むし歯が続く人の3つの理由:歯科治療のループを断ち切るために 港区新橋の歯科・予防歯科・口腔外科・審美歯科 ヘルシーライフデンタルクリニック
どうも!ヘルシーライフデンタルクリニックのブログへようこそ。
今日はむし歯ができ続けて歯医者さんに通い続けなきゃいけない理由についてお話します。
1. エナメル質が突破される
まず第一に、歯の一番外側にある「エナメル質」という層が破壊されることがあります。エナメル質は歯を守るバリアのようなもので、石のように硬い層です。このエナメル質が削られた場合、その下にある「象牙質」が露出します。
エナメル質と象牙質って何?
- エナメル質(Enamel): 歯の一番外側にある硬い層。1-2㎜程度の厚さがあります。
- 象牙質(Dentin): エナメル質の内側にある骨のような層。エナメル質よりも酸や刺激に対して敏感です。
露出した象牙質は酸や刺激に非常に敏感で、これが新たなむし歯を引き起こしやすい環境を作ります。
唾液のPHレベルが低い
唾液のPHレベルもむし歯の形成に影響を与えます。PHレベルとは、物質が酸性かアルカリ性かを数値で表したものです。エナメル質はPH 5.5以下で溶け始め、象牙質はそれよりも高い、約6.0で溶け始めます。
なぜPHレベルは重要?
低いPHレベルの唾液を持っていると、象牙質が溶けやすくなります。この状態で食事をすると、特に酸性の食べ物や飲み物によって歯はさらに溶けやすくなります。
酸性環境で繁殖するバクテリア
唾液が酸性に傾いていると、むし歯を引き起こすバクテリアが繁殖しやすくなります。このような状態が続くと、新たなむし歯が次々と形成されてしまいます。
2.生活習慣が大きな要因
むし歯ができる第二の主な理由は、生活習慣です。食生活や日々の習慣が、実はむし歯の主な原因である場合が多いです。例えば、清涼飲料水や栄養補給ゼリーなど、砂糖を多く含む商品を頻繁に摂ると、むし歯のリスクが上がります。ドイツの研究によれば、日常的に多量の砂糖を摂取する人は、年間で治療費が1万円から2万円高くなるとされています。
注意点:砂糖の量に気をつけよう
砂糖が多く含まれている飲食品を過剰に摂ると、むし歯だけでなく糖尿病のリスクも高まることがあると言われています。
栄養不足もむし歯の原因
栄養不足もむし歯の原因になる場合があります。例えば、マグネシウムや鉄分などのミネラルが不足していると、身体が砂糖で栄養を補おうとする傾向があります。そのため、当院では唾液検査や血液検査などを行い、患者さんの栄養状態を詳しく調べます。
おすすめ:栄養状態をチェックしよう
糖分の代謝やミネラルの不足などをチェックして、必要なサプリメントなどを選びましょう。
3.治療の精度と材料選び
第三の要因として、治療の精度や使用する材料があります。保険診療で用いられる材料は、病気の再発率が高い場合もあります。また、治療に使用するテクニックも重要です。例えば、むし歯の部分がまだ残っている状態で詰め物をすると、再びむし歯ができる可能性があります。
アドバイス:高精度な治療を選ぶ
ルーペやマイクロスコープを使用して、治療精度を高める歯医者さんを選ぶと良いでしょう。
むし歯が頻繁にできると、治療に通い続けるのはストレスです。生活習慣の見直しや、高精度な治療を選ぶことで、この問題を解消する可能性が高まります。今日の情報が、むし歯に悩む方々にとって、少しでも役立てれば幸いです。