タバコと歯の健康:知らないだけでリスクを高めているかも? 港区新橋の歯科・予防歯科・口腔外科・審美歯科 ヘルシーライフデンタルクリニック

2023/09/14 ブログ

どうも!ヘルシーライフデンタルクリニックのブログへようこそ。

今日はタバコについてお話します。

 

タバコの影響:歯科での現実

皆さん、こんにちは。今日はタバコと喫煙について考えたいと思います。歯科医院にお越しの方々の中には、喫煙者が少なくありません。当院で治療を受けた後、タバコをやめる方もいるんですよ。実は、多くの人がタバコが歯や口の中の健康に与える悪影響について十分に認識していないことが多いのです。

 

タバコパッケージの文化的差異

ちなみに、海外のタバコのパッケージは、日本のそれとは大きく異なります。海外では、タバコの健康リスクを強調した衝撃的な写真が多く掲載されています。これは、日本ではまだ「タバコを吸いたければ吸ってください」という風潮があるため、大きな文化的な差が存在していると言えるでしょう。

 

なぜタバコを吸い続けるのか?

さて、なぜ人々はタバコを吸い続けるのでしょうか?一つは、会社や友達とのコミュニケーションの一環として、もう一つは、ストレス解消や一時の癒しを求めてという理由が多いようです。しかし、タバコに含まれる物質「ニコチン」には高い依存性があり、最初は単なる社交の場や気晴らしで始めた喫煙が、次第に習慣として固定化してしまうことが多いのです。

依存性: ニコチンの依存性は、ヘロインやコカインと同等とされています。これはタバコをやめることが非常に困難である一因です。

 

歯周病とタバコ:二大疾患に与える影響

歯の健康において、虫歯と歯周病が二大疾患とされています。タバコはこれら両方に悪影響を及ぼします。特に、タバコを吸うことで口内が乾燥し、唾液が減少します。唾液は自然に口内を清潔に保つ役割があり、その減少が虫歯や歯周病のリスクを高めてしまいます。

唾液と防御力: 唾液は、口内の細菌などから歯を守る働きがあります。唾液が減少すると、その防御力が低下し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 

 

 

 

タバコの有害物質とその影響

ニコチン

ニコチンは血管を収縮させる作用があり、これが歯茎への血流を減少させます。その結果、白血球(体内で病原体を攻撃する細胞)が歯茎に近づかなくなり、歯茎の健康が悪化する可能性が高まります。

 

一酸化炭素

一酸化炭素は、赤血球が普通に酸素を運ぶ役割を妨げるため、口腔内の組織への酸素供給が減少します。これが口腔内疾患のリスクを高める一因となります。

 

タール

タールは粘性があり、口腔や喉の粘膜に付着しやすい。このタールが毒素を長時間にわたって放出し、それがさまざまな口腔疾患の原因となります。

 

頻度によるリスクの違い

たとえば、1日に10本以下のタバコを吸う場合、非喫煙者に比べて歯周病のリスクが2.8倍に上がります。20本で4.7倍、30本以上で5.9倍と、そのリスクは急激に高まります。

 

その他の口腔内リスク

タバコの影響で口臭が悪化したり、歯が動きやすくなることもあります。更に、歯茎が黒く変色したり、口腔がんのリスクが高まることもあります。

 

頻度によるリスクの違い

たとえば、1日に10本以下のタバコを吸う場合、非喫煙者に比べて歯周病のリスクが2.8倍に上がります。20本で4.7倍、30本以上で5.9倍と、そのリスクは急激に高まります。

 

その他の口腔内リスク

タバコの影響で口臭が悪化したり、歯が動きやすくなることもあります。更に、歯茎が黒く変色したり、口腔がんのリスクが高まることもあります。

 

副流煙の危険性を理解しよう

たまに、「自分が吸っているから自分にしか影響がないだろう」と思ってタバコを吸う人がいますが、事実はちょっと違います。言い換えれば、吸い殻から出る**副流煙(Secondary Smoke)**があり、その煙は実は通常のタバコの煙よりも3倍~5倍も有毒です。この影響は、周りの人々、特に小さなお子さんにも及びます。歯茎が黒くなることや、歯周病になる可能性が高くなります。

 

電子タバコは安全な選択肢なのか?

加熱式電子タバコ(IQOS、glo、Ploom TECHなど)が最近流行っていますが、これも無害だと考えるのは誤りです。日本禁煙学会からの緊急提言によると、加熱式と普通のタバコは体に与える害は変わらないとされています。

 

禁煙で得られる経済的利益

タバコにかかる費用を考慮すると、例えば1日500円で計算した場合、10年間で約190万円も浮かせられます。これは、健康を考慮に入れても経済的にも大きな利益です。

 

禁煙の方法とそのサポート

禁煙を希望する場合、禁煙外来で医師からバレニクリン(ニコチン受容体に作用するお薬)やニコチンパッチニコチンガムなどのサポートがあります。薬局でも低容量バージョンのパッチやガムが手に入ります。

 

タバコの代わりにできること

松葉タバコという選択肢もあります。これは松葉をタバコのように紙で巻くもので、栄養素が多く毒素が少ないため、タバコに比べると安全です。

 

禁煙後の歯と歯茎のケア

禁煙後に気になるのが、歯や歯茎の黒ずみです。これにはクリーニングホワイトニングで対処可能です。歯茎については、ガムピーリングという方法で黒ずみを取ることができます。

禁煙はあなた自身だけでなく、周囲の人々にも良い影響を与えます。今日の情報を活用して、ぜひ禁煙を考えてみてください。