口が開かない!顎関節のロックを解消する方法とは? 港区新橋の歯科・予防歯科・口腔外科・審美歯科 ヘルシーライフデンタルクリニック

2023/07/12 ブログ

 

どうも!ヘルシーライフデンタルクリニックのブログへようこそ。

今日は、「口が急に開かなくなってしまった」という方に向けたお話をしたいと思います。

普段は食事や日常生活に支障がなかったのに、突然指二本程度しか口が開かなくなってしまったという悩みを抱える方々への対策方法について、説明したいと思います。

 

顎関節の構造と顎関節のロック

まず、何が起きているのかをご説明させていただきます。人の顎の関節は、頭蓋骨と下顎の関節の頭という部分で接しています。この頭は受け皿のような形状をしており、下顎の関節の頭がその中に収まるようになっています。また、この頭の周りには関節円板と呼ばれるクッション状の軟骨が存在します。

通常、下顎の関節は回転運動だけでなく、前に出て閉じる際にも回転しながら後ろに戻る動きを行います。しかし、普段の噛み合わせや噛み合わせの位置関係によって、関節円板が正しい位置から外れてしまい、下顎の関節が正常な動きを阻害されることがあります。この状態を「顎関節のロック」と呼んでいます。

 

顎関節のロックの対処法

「顎関節のロック」が起きた場合は、すぐに整復を行う歯科医院を受診することをおすすめします。整復とは、手で顎を調整する施術であり、ストレッチのような動きで行われます。ほとんどの方が、整復後に「口が開くようになりました!」と感じることが多いです。

整復後は、その状態をキープするための指導が行われます。なぜなら、ロック状態になると関節円板が正常に開かない癖がついてしまい、口が開きにくくなる可能性があるからです。そのため、整復後は定期的なケアやストレッチを行うことが重要です。

遅くとも口が開かない状態が続いてしまった場合は、古いパターンである「ギュー!」と強制的に開かせる方法が一般的でしたが、この方法は推奨されません。強制的な開口によって、元の状態に戻りにくくなる可能性があるためです。

 

まとめると、口が開かない状態になったら早めに整復して動きを取り戻すことが重要です。その後は、定期的なケアとストレッチを継続して行うことで、口の開閉の正常化を促しましょう。

口が開かない状態に悩む方々には、今回ご紹介した対処法を試していただくことをおすすめします。ただし、自己流での対処は避け、必ず専門の歯科医院で整復を受けるようにしましょう。