口の中の健康が生活習慣病に直結している!?新橋の予防歯科・審美歯科・矯正歯科・口腔外科 ヘルシーライフデンタルクリニック

2023/07/03 ブログ

こんにちは、皆さんヘルシーライフデンタルクリニックのブログへようこそ!

歯科医師・歯科博士の手塚充樹(てづか みつき)です。

今日は、皆さんから多く寄せられる質問、「口内環境を良くしたいです」という声にお応えし、その詳しい解説を行いたいと思います。

私が勤務する医院は予防歯科を重視しており、全身の病気の早期発見と予防にも力を入れています。その特徴から、口内環境の改善を求める声が多いのかもしれません。では、その口内環境とは一体何でしょうか?

口内環境とは、文字通り口の中の状態や環境のことです。口内が乾燥している、口腔内がネバネバする、味が分からなくなってきた、鼻が詰まって口呼吸になってしまうなど、色々な状態が考えられます。また、歯並びが悪い、歯に色がついてきたという美的な問題も含まれます。

これらを改善し、口が乾燥しない、歯並びが良くなる、歯周病を予防するなどした結果、どうなるでしょう?まず、自分自身が心地よく感じるでしょう。口が乾燥しなくなると、喋る時やプレゼンテーションをする時など、常に水分を摂らなくても大丈夫になるため、ストレスが減ります。

また、口が乾燥していて歯周病を患っている人は、吐息が臭いことが多いです。口内環境が改善すれば、それがなくなり、人からの印象も良くなります。着色していた歯が白くなると、見た目も綺麗になります。つまり、口内環境の改善は自分自身と他人の両方にポジティブな影響を与えるのです。

さらに深刻な問題として、口が乾燥する症状が治らない方は「口腔乾燥症」を疑い、専門的な診療をうけると良いですね。

それでは口腔乾燥症について触れてみましょう。この病状は、口の中が常に乾いていて、日常生活が困難になるほど深刻な状態を示します。ただの口の渇き以上のもので、恒常的な口の乾燥が長期間続くと、口腔乾燥症と診断されることがあります。専門的な治療が必要となりますので、これに該当する方は歯科医院で相談してみてください。

では、なぜ口内環境を良くすることが重要なのか、その理由について深堀りしましょう。お口の中の環境が全身の健康に直結していることをご存知でしたか?具体的には、「糖尿病」、「心筋梗塞」、「脳梗塞」、「がん」、「肺炎」、「骨粗しょう症」など、様々な疾患と口内環境は密接に関連しています。栄養代謝に関わる病気、食道・胃・小腸・大腸などの消化器官に関わる病気も口の健康状態に大いに影響します。

口内環境が悪化すると、これらの全身疾患の発症リスクが高まるとされています。ですから、将来的にこれらの病気に悩まされたくなければ、口内環境を整えることが重要となるわけです。

詳細な理由については、更に深く掘り下げると複雑な話になりますが、その一例として、「歯並びや噛み合わせが悪い」ことがどのように全身に影響するかを考えてみましょう。歯並びや噛み合わせが悪いと、噛む力が均等に分散されず、消化器官への負担が増えます。結果として、食事が難しくなり、食べ物の選択が偏ってしまうことがあります。

これが長期にわたると、体に必要な栄養素が偏った状態で摂取されることになります。そして、不均衡な栄養摂取はさまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、必要なビタミンやミネラルが不足すると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなったり、疲れやすくなったりすることがあります。また、食物の消化と吸収が不十分になると、体重減少や栄養失調を引き起こす可能性もあります。

さらに、口内環境が悪化すると、口内細菌のバランスが崩れ、口腔内疾患のリスクが増えます。口腔内疾患とは、虫歯や歯周病、口内炎、舌炎、唾液腺炎などを指します。これらは全て、お口の中の健康状態が良くないことが原因となって発症します。

また、口内環境が悪化すると、口臭も問題になります。これは社会生活にも影響を及ぼすため、口内環境の維持は大変重要です。

このように、口内環境は私たちの全体的な健康状態に大きく関わっています。だからこそ、定期的な歯科検診や適切な口腔ケアは、健康な体を維持するために欠かせない習慣と言えるのです。

日々の歯磨きだけでなく、フロッシングやマウスウォッシュの使用、そして定期的な歯科検診を行うことで、口内環境を整えることが可能です。また、口の中を清潔に保つためには、健康的な食事や十分な水分摂取も重要です。

口腔ケアを日常の一部として取り入れ、全体的な健康維持に貢献しましょう。未来の自分の健康のために、今日から始めてみてはいかがでしょうか。

さてみなさん、健康で明るい毎日を送って、自分が本当に幸せだと感じる瞬間は何だと思いますか?その答えを厚生労働省のアンケートが教えてくれました。1位は「病気がないこと」で、2位は「美味しく食事ができていること」でした。皆さんは驚きましたか?

その1位と2位、つまり「病気がなく」「美味しく食事ができている」この二つの要素が、自分が健康で幸せだと感じるために非常に重要なのです。ここで一つ思い出してほしいのが、口内環境の重要性です。歯並びに問題があったり、虫歯や歯周病で歯を失ってしまうと、美味しく飲食することが難しくなってしまうことです。

想像してみてください。自由に食べられるものが制限されてしまったら、幸せな食事は難しくなりますよね。それに比べ、口内環境が良いと、健康的な食事を美味しく楽しむことができます。また、病気のリスクも減り、見た目もよくなり、口臭の心配もなくなるのです。

だからこそ、私たちは口内環境を良くすることに注目するべきです。そして、それを実現するためには、生活習慣を見直すことが大切です。それは子供の頃から始まります。実は、虫歯や歯並びの問題は、母体の栄養状態や離乳食の食べ方、食べ物の内容などが大きく関わっています。

そして、学童期になると、家庭環境や食事の習慣が口内環境に大きく影響を及ぼします。例えば、朝ごはんを抜いてしまったり、偏食があったりすると、栄養不足になりやすくなるのです。それが結果的にビタミンやミネラル不足を引き起こし、貧血や頭痛、集中力低下などの問題を生じさせる可能性があります。これらは学業成績や家庭生活にも影響を及ぼすため大切な事となります。そして、このような生活習慣が続くと、口内環境が次第に悪化し、歯並びの問題や歯周病の発症に繋がるのです。更に悪いことに、これらの問題は糖尿病など、より深刻な疾患へと進展する可能性もあります。

しかし、決して遅すぎるということはありません。現在が中年期であろうと老年期であろうと、口内環境の改善に向けて始めるには決して遅くありません。そのためには、まず原因を理解し、それらを一つ一つ取り除いていくことが重要です。それが口内環境を改善し、結果的に健康で幸せな日々を過ごすための鍵となるのです。

なので、私たちが取るべき第一歩は、口内環境を良くすることのメリットを理解し、それによって「病気がなく」「美味しく食事ができる」幸せな毎日を迎えるためにどのように口内環境を改善すべきか、その具体的な方法を学ぶことです。これは私たち全てにとっての大きなメリットであり、これからの幸せな日々を送るための重要なステップとなるでしょう。

そうした取り組みの一部として、私たちは口腔ケアの重要性について認識を深めることが必要です。特に、口腔内の健康が全身の健康に大きな影響を及ぼすことを理解し、定期的な歯科診察を行い、適切なブラッシングやフロッシングを日々の習慣とすることが求められます。

そして、食事の選択も口腔環境と密接に関わっています。バランスの良い食事を摂ることで、口腔内の健康を保つ上で必要な栄養素を摂取し、疾病予防に繋げることができます。特に、鉄分やビタミンなどの栄養素不足は全身の健康を害するだけでなく、口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。これらの栄養素をバランスよく摂ることは、口腔内環境の改善に役立ちます。

そして忘れてはならないのが、口腔内環境は乳幼児期から形成され、その後の健康に大きな影響を及ぼします。例えば、母親の口腔内環境が胎児の口腔内環境に影響を及ぼすことや、離乳食の選択や食事の摂り方が子供の歯並びや虫歯の発生に影響を及ぼすことが研究により明らかになっています。これらの知識をもとに、子供の口腔ケアを始める時期や方法について再考することも必要かもしれません。

結論として、口腔環境を改善することは、私たちの生活を健康で幸せなものにするための重要なステップです。それを達成するためには、口腔ケアの重要性を理解し、バランスの良い食事を摂ること、そして早い段階からの口腔ケアが重要となります。これらを心がけることで、私たちは「病気がなく」「美味しく食事ができる」幸せな毎日を送ることができるのです。

健康な口腔環境の維持は、我々が享受する「病気のない」「美味しく食事ができる」生活の一部であり、また、それを維持するための助けとなります。具体的には、正しいブラッシング、フロッシングの習慣、定期的な歯科検診、バランスの良い食事などが含まれます。

それは我々の幸せに直接寄与するだけでなく、健康な口腔環境が身体の他の部分、特に消化系や免疫系にも良い影響を与えるためです。つまり、口腔ケアは全体的な健康維持の一部であり、それを怠ることは全体的な健康へのリスクを高める可能性があります。

加えて、口腔環境は、我々が他人とコミュニケートするための重要な手段でもあります。健康的な歯並びや清潔な口臭は、自信を持って他人と対話する上で重要な要素となります。さらに、口腔ケアを怠ると、口臭や歯の色の変化など、他人にとって不快な状況を引き起こす可能性があります。

しかし、口腔環境の健康維持は、一夜にして達成できるものではありません。それは一生を通じて続けるべき習慣であり、それを育てるためには、口腔環境の健康が全体的な健康と幸せにどのように関連しているかを理解することが第一歩となります。

ご存知の通り、日本は現在超高齢社会に突入しており、高齢者の数は増え続けています。そして、高齢者の中には残念ながら病気を抱えており、美味しく飲食することが難しくなっている方も少なくありません。病気を抱えることで必要となる介護と共に、飲食に関する問題も増えてきています。特に、「常食」と「刻み食」の違いが生じるようになります。

「常食」は通常の固形の食事を指し、「刻み食」は噛む力が弱まったり、嚥下(えんげ)する力が弱まった方向けに、食事を細かく刻んだものを指します。しかし、食材を刻むとその形状や風味が失われ、まるで「ドロドロ」になったような食事になることもあります。これは、食事の楽しみを大きく奪ってしまいます。

しかし、良質な入れ歯を正しく作り、適切に調整することで、こうした食事の問題を大きく改善することができます。入れ歯が良好な状態であれば、食事が楽しくなり、人生の質が向上します。これは、一見すると小さな改善のように思えるかもしれませんが、実際には大きな影響を与えます。

良質な入れ歯を使用することで、それまで口にすることができなかった食事を楽しむことができるようになるだけでなく、人々の気持ちも高揚します。笑顔が増え、会話が増え、人生への活力が戻るという現象が見られます。

それでは、逆に考えてみましょう。若いうちから口腔環境に気をつけていると、高齢になったときに美味しく飲食できない期間を短縮できます。もし病気になってしまい、歯がなくなってしまったとしても、入れ歯を正しく調整すれば、それだけで生活の質は大きく向上します。良好な口腔環境の維持は、実は我々の健康と心の豊かさにとって、極めて重要な要素であることがわかってきます。

そしてもう一つ、口腔環境の改善は、決して病気になった後だけでなく、健康なうちから気を付けるべきポイントです。なぜなら、良好な口腔環境は、美味しく飲食できる日々を長く続けるための重要な要素だからです。若い世代の方々にとって、これは今のところあまり意識しないかもしれませんが、口腔環境を維持することで人生がより豊かになることを理解しておくことが重要です。

しかしこの問題にはもう一つ、注意しなければならない点があります。それは、口腔環境の問題はしばしば無症状であるということです。糖尿病と同じく、問題が深刻化するまで自覚症状がないことが多いのです。だからこそ、定期的なチェックとケアが重要となります。唾液や血液の検査、歯並びのチェックなど、口腔環境を調べて自分を知ることは、健康な生活を維持するための大切なステップと言えます。

これらの方法については、また次回のブログで詳しくご紹介したいと思います。というわけで、今日はここまでとさせていただきます。皆さんの健康と幸せのために、口腔環境に気をつけていきましょう。それでは、次回のブログでお会いしましょう!