お口の中の炎症を取り除いたら、体の中の炎症まで取り除かれた。 ~歯周病治療と歯の根管治療の驚異的な健康効果~  東京港区新橋ヘルシーライフデンタルクリニック

2020/10/23 ブログ

どうも、歯科医師の手塚充樹です。

東京都港区新橋ヘルシーライフデンタルクリニックのブログです。

 

今日のテーマは、

 

お口の中の炎症を取り除いたら、体の中の炎症まで取り除かれた。~歯周病治療と歯の根管治療の驚異的な健康効果~

です。

 

患者さんの体の中の炎症の数値を指先から少量の血液で、血液検査することがあります。

 

一般的に医科や歯科口腔外科などで広く認識されているCRP(C反応性タンパク)という項目です。

 

お身体に将来心臓血管の病気やアルツハイマー型認知症などがおこるリスクに関係します。


 

弱い炎症が、将来の大きな病気にもつながりますし、日ごろの栄養代謝なども邪魔してしまいますので、炎症がない体をつくることが大事であるということは、世界中の医学・科学を専門としている先生が知っています。

 

当院では、高感度CRPといって、一般的なCRPの測定よりも詳しく測定しています。

 

炎症があることが確認された方に、むし歯や歯周病の治療を行うことで、指先からの血液検査を再検査します。

 

すると、口の中の治療しかしていないのに炎症の検査数値が下がります。

 

私も、こんなにも口の中が発信源となって肝臓に炎症の影響が出ていたのかとびっくりします。

 

歯科医療の中で、全身の炎症の数値を歯科治療の前後で比較することは少ないです。

 

この事実は、歯科医師や歯科衛生士がもっとも知らなければならない事実だとも思います。

 

 

このCRPという検査項目は、冒頭にもお話したように医科でも広く共通に利用されていますので、医科と歯科の連携の架け橋としても有用と考えています。

 

体に弱い炎症が残るようであればお口以外の部分の疾患を疑って、依頼・連携を取らせていただくという流れです。

 

皆さんが考えている以上に、お口の中の炎症は体にも影響を与えていることがわかりました。

 

また、お口の中の治療が、お体の炎症を取り除いてくれることが確認されました。

当院では、ヘルシーライフプログラムというプログラムをご用意しております。

 

歯科人間ドックのような意味合いでご提供をスタートしました。

 

お口の領域のCTスキャンによって、むし歯・歯周病のチェック、お鼻の中や骨の中の膿のたまりや炎症を確認したり、歯並び・かみ合わせを見させていただき矯正治療やかみ合わせ治療の必要性の判断、お体の炎症、体の糖化度(糖尿病、むし歯、歯周病と関連)、唾液検査、がん検診、顎関節症チェック、他の医科の領域へのご紹介などなど一括で調べさせていただきます。

費用は35000円(税抜)です。

CT撮影を含め、様々な内容の検査・診査を行います。

保険診療は一度病気にならないと適応されませんので保険適応にはなりませんが価値があるものと自負しております。

欧米では、病気になった際に費用がかなりかかるために予防に対する意識が日本よりも強いといわれることもあります。

 

しかしながら、日本においてももはや高齢社会や医療費の増加によって保険診療の枠が小さくなったりする予測もされています。

 

また、65歳以降にかかる可能性のある医療費や介護費のことを考えると、年間で300万円程度は平気で消費してしまいます。

 

ある香川県歯科医師会の研究では、歯の残存歯数と年間の医療費の比較を検討したものがあります。

 

歯が残っていればいるほど、年間の医療費は少なく済んでいることがわかりました。

 

一方、歯が9本以下もしくは10~20本程度の本数だと医療費が年間20万円近く違うというデータもありました。

 

また、その他の研究では、歯の本数が少ない方が要介護になるリスクが歯がある方に比べて15倍のリスクがあったという結果もあります。

同研究では、病気のデパートといわれている糖尿病にかかっている場合でも要介護になるリスクは3.5倍程度だったので、いかに歯の本数が少ないことがリスクであるかが伝わるかと思います。

 

欧米で、予防医療に対して投資をする人が増えている理由が、病気によって医療に多額の費用を割きたくないということも理由の一つなんだとしたら、日本においても、要介護になるリスクを低減するために今のうちにお口の中の炎症を取り除いて綺麗な状態に保っておくことも同様に大事であるといえるでしょう。

 

なぜ、私が歯科医師の立場でこんなことをブログに書いているかというと、日本の人口1億2000万人のうち、歯ぐきに何らかの問題がある人が約9000万人いると想定されているのに、実際に歯科医院に受診している人は約260万人しかいないといわれているからです。

 

その重要性を伝えていけるのは、日本という国単位での発信か私のような歯科医療にあたっている人間しかいないと考えているからです。

 

高齢社会が進んでいる日本は、世界でもそういう意味ではリーダー的な存在です。

 

高齢社会に対して、健康的な日本をつくっていくためには、病気になった瞬間に驚いて病院にかかるのではなく、病気に至るまでの過程を知ることが大事です。

 

軽症なうちに病気を防ぐことができる1種のゴールキーパー的な存在として、歯科医療も機能できるので、お口の相談と体の相談と総合的に頼っていただければ歯科医師もやりがいがあります。

 

医師法・歯科医師法という法律の中にも、

 

歯科医師は歯科医療および保健指導を掌ることによって~

 

医師は医療および保健指導を掌ることによって~

 

と、お体に対する保健指導という意味では共通して行うよう法律で定められております。

 

これからも、歯科医療を通じて将来の患者さんのお体の健康状態を作っていけるように精進していきたいと思います。