糖尿病で口が渇く方へ。口が渇くと困ることはなんでしょう。東京都港区新橋ヘルシーライフデンタルクリニック
糖尿病になってくると口が渇いてくる
糖尿病の症状の代表的なもののなかに、口渇(こうかつ)といって口の渇きが知られています。
口が渇く原因として、今まで考えられてきたのは、血漿浸透圧の上昇による多尿が起き、体が脱水に陥ることに起因しているということです。
しかしながら、鶴見大学歯学部病理学教室の研究データでは、新たな口の渇きのメカニズムが解明されつつあるようです。
わかりやすく言うと、ただ体の中の水分が減るから口が渇くだけではなく、高血糖などの状態がストレスとして唾液腺にダメージを与えて唾液腺の機能が落ちて口が渇くということです。
唾液腺にかかる酸化ストレス(錆び)が大きな要因の一つ?
体の終末糖化産物(AGEs)や酸化(体の錆び)が原因の一つ?
動物実験では、体に酸化ストレスがかかったときに発生する活性酸素が、唾液腺の細胞にダメージを与えて、唾液腺細胞が壊死(えし、細胞が死んでしまうこと)することが分かってきています。
酸化ストレスは、糖化といって、糖尿病の方の体の中に頻繁に起こっている現象によって約5倍も引き起こされます。
ちなみに糖尿病は世界でも約4億人の方がかかっている疾患ともいわれていて、歯周病とともに要注意な病気です。
糖化反応(体の焦げ)という現象は、タンパク質と糖がくっつく反応です。
今回のブログではあまり詳しくは述べませんが、糖化反応(こげ)は酸化反応(さび)を倍増させます。
その現象が、唾液腺でも起きるということです。
自分の血糖値を知る方法はある?
血液検査
その時点での血糖値を知ることができます。当院では、一般的な血液検査によって血糖値を知ることもできますが、指先からの採血で簡単に血糖値を測ることもできます。
糖尿病の方、妊娠性糖尿病の方は、食後2時間で血糖値を測定したりしている関係で、ご自身の手で指先から血液を採って検査をしています。
それだけ簡単に検査をすることができます。
フリースタイルリブレ
フリースタイルリブレといって、血糖値の時間帯における変化を追うこともできます。
腕に丸いデバイスをつけて2週間分の血糖値の変動をみることができます。
自分(院長手塚充樹)も腕にセンサーを付けて2週間の血糖値測定をしてみたことがあります。
運動、睡眠、仕事、食事、飲酒などの内容によって血糖値が変化するので、どんなことをしたときに変動しているかどうかを知るのも面白かったです。
正確な血糖値の値よりも低く出たりすることもありますが、日々の血糖値が移り変わる傾向をみることができるのが利点だと思います。
今まで当たり前だと思っていた朝食・昼食・間食・夕食のリズムや内容が実は、昼から夕方の眠気の原因だった。なんてこともわかったりするので興味がある方はぜひ2週間分のフリースタイルリブレをやってみてください。
ご希望の方は当院までお問い合わせください。
唾液腺を守るためにも、高血糖な時間帯を減らし、抗酸化・抗糖化アプローチができる栄養素を
唾液の機能には、粘液を出すことによって、ウィルスや細菌が体内に侵入することを防ぐ大事な機能があります。
歯をむし歯から守っているのも唾液が持つ緩衝能という力です。
お口が渇くと急激にむし歯が進行する方をよく拝見いたします。
ドライマウス・口腔乾燥症の治療については重要な意義があるものの、まだ保険診療によってできることは限りがあります。
日ごろの生活習慣、食生活、栄養素の欠乏、全身の病気、炎症、睡眠、呼吸など様々な要因が絡み合っているので、栄養・予防カウンセリングからどういったことが一番原因になっているかどうかをお調べします。
食事指導や栄養素の指導も行えます。
当院ヘルシーライフデンタルクリニックは、吸収の良さや安全性に優れている医療機関専用のサプリメントの取り扱いがあり、高濃度ビタミンC点滴・マイヤーズカクテルなども行うことができるので、保険適応外ではございますが、抗酸化・抗糖化アプローチを行うことができます。
抗酸化物質の投与によって、唾液腺の機能が回復し、唾液量が増加したことも実証されている報告がありますので、気になる方はお気軽にご相談ください。