続・日本人はこうして歯を失っていく。日本歯周病学会の本について。

2020/06/17 ブログ

どうも、歯科医師の手塚 充樹です。

 

私は、日本歯周病学会に所属しているのですが、先日ある本が配布されました。

 

「続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防」という本です。

日本歯周病学会、日本臨床歯周病学会が著者となっています。

 

続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防

続・日本人はこうして歯を失っていく 専門医が教える全身の健康につながる歯周病予防

 

 

 

 

こちらの本の内容が、ヘルシーライフデンタルクリニックが実践して突き詰めていっている内容とかなり重複していたのでご紹介します。

 

 

日本人の80%ほどの方が罹患しているという歯周病。

 

歯を失ってしまう可能性があるのが怖いといわれています。

 

たしかにそうです。歯を失うリスクがあるのは間違いなくあります。

 

しかしながら、歯を失う原因としては歯周病以外にも、咬合(かみ合わせ)、むし歯、歯の破折(割れる)、腫瘍などなど様々な原因が複合することもあります。

 

私個人の意見では、歯周病の治療が歯を残すためだけに行われているんだとしたら、歯周病治療の本当の価値を見逃していると感じます。

 

歯周病はほとんどの場合、痛くも痒くもありませんし、一般の方からしたら、ちょっと歯磨きの時に歯ぐきから血が出たくらいでは歯医者に行こうとか思わない方も少なくないと思います。

 

では、なぜ歯周病の治療をするべきなのか。

 

そのアンサーが、研究により日々更新されて明らかになってきています。

 

たとえば、「口腔内の細菌が全身に巡る」とか、「歯周病の原因菌として知られる菌が腸にまで定着し、肝臓に負担をかけて全身の炎症に影響している」とか、「歯周病の原因菌として知られる菌が、脳内にまで侵入できる可能性がありアルツハイマー型認知症のリスクを高める」といった情報です。

 

私個人の感想ですが、こういった内容に強い興味を持つ歯科医師とそうではない歯科医師が存在します(エビデンスという意味ではこれから色濃くなっていく分野なので慎重な先生もいらっしゃることとは思います)。

 

正直、自分の肌感覚では、全身の疾患に対する口腔疾患の影響について論じたりのめり込む歯科医師はそこまで多くないように感じていました。

「技術」を学ぶ傾向が強いからです。

 

今回、日本の歯周病治療をリードする日本歯周病学会がそういった全身の観点と歯周病をつなげる内容を盛り込んで本を会員全体に行き渡るように配布してくださったのは心強いと感じています。

 

 

今回、日本歯周病学会が監修した本の中では、今挙げたような論文の内容を引用し、歯周病と全身のつながりについて記述されているページ数も多かったので、日本の歯科界が口と全身とのかかわりを解明する方向に向いているなと感じました。

 

 

 

 

当院では、お口の中のP.g菌という菌のDNAを調べるPCR検査というものができるようになっています。

 

口腔内の細菌叢の中で、P.g菌1種類だけが悪者か、というとそうではありません。

 

その他にも、終末糖化産物(AGEs)をつくってしまう菌もいますし、「旅好き」で腸管内や子宮内など遠くへ移動する細菌もいます。

 

P.g菌は特に悪さしている姿が研究で明らかになってきており、目立つ存在であることはたしかです。

 

お口の中の局部に存在していることもあり、埋まっている親知らずや、合っていない適合が悪い銀歯の下などから検出されることが多いです。

 

当院では、P.g菌の遺伝子のPCR検査を3000円~行うことができます。

調べてみたい方はお気軽に当院までお問い合わせください。

 

【動画はこちら↓】