当院の歯周病治療の流れ(保険診療編)のYouTube動画を作りました。東京都港区新橋予防歯科ヘルシーライフデンタルクリニック
歯周病は体の病気につながる
国民の約80%が罹患しているという歯周病。
日本国民のみならず、世界中の人にかかっている割合が多い歯周病。
沢山の人がかかっていることはわかるけど、口が臭くなったり、痛くなってくるのはだいぶ進行してからなのでなかなか重要性が治療の重要さが理解しづらいのではないかなと歯科医院の立場から思います。
歯周病は歯を失ってしまう病気
歯周病は、重度になると歯を失ってしまうことがあります。
近年では、国民の歯を80歳以降も20本以上残るようにしようということで8020運動という運動が行われていましたが、今となっては、達成者の数も増え、歯を残せる方が増えてきています。
歯が残るということは歯周病が起こる可能性があるということ
一方、歯がなければ歯周病は発症しませんが、歯があることで歯周病を発症する可能性があります。
そのため、80歳以降も健康な歯を保つために歯周病治療が今後の日本においてより一層重要になることが予想されます。
歯を失うことによる損失は何だろう?
歯を失ってしまうと、どのような損失があるでしょうか。
1.精神的な損失感や年老いた感覚の発生
歯がなくなることによって、見た目が変わり、精神的にショックを受けることもあります。
また、入れ歯という選択肢を選択した場合に、「入れ歯」になったとたん年をとったような感覚に陥る方もいらっしゃいます。
2.栄養状態の変化
噛めなくなることによる栄養摂取量の減少がおこります。
もしくは、柔らかいものを食べようとすることにより、うどんやおかゆ、米など糖質に偏った食生活主体になることがあります。
その結果、血糖値のコントロールの悪化や、腸内環境の乱れ、肥満などにつながり、体に炎症が起きやすくなったり、糖尿病が発症したりしてしまうリスクが高まります。
良く噛める方が肉やナッツなど歯ごたえのあるタンパク質を摂取しやすいことは間違いありません。
3.サルコペニア(筋肉量の減)のリスク上昇
噛めなくなることによって、タンパク質の摂取量が減ると、タンパク質の代謝が落ちます。
外から入ってくるタンパク質が足りない場合、ご自身の筋肉のタンパク質を壊して代謝をしようとするため筋肉が痩せてきます。
歯を失うことで太ももの筋肉が減るというデータもありますし、摂取できる栄養素の種類が減少すれば、ビタミンCの摂取量減少と筋肉量の関係、ビタミンDの摂取量と筋肉量の関係も明らかになってきているので、色々な観点から筋肉量が減ってきてしまうリスクが挙げられます。
筋肉が減ると何が怖いかというと、筋肉が痩せてしまうことにより転倒のリスクが高まります。
転倒すると、そのはずみでどこかの骨を折ってしまう方が少なくありません。
骨折してしまうことによって、より歩きにくくなり日常生活が困難難になってしまい、ご家族などの介助が必要になってきます。
周りのサポートしてくださる方の負担も増えますし、ご自身がやりたかったことをあきらめたり、精神的なストレスも増えるかもしれません。
4.アルツハイマー型認知症リスクの上昇
アルツハイマー型認知症も、歯周病とならび、全国民で発症する方が増えることが予想されている要注意な病気です。
最近は、アルツハイマー型認知症は事故のように起きる病気ではなく、普段の食習慣や運動習慣、食事などから入る毒素、歯周病や内臓などの炎症、重金属などのリスクが折り重なると発症する可能性が高まるといわれています。
歯周病そのものも、歯ぐきから出血すると菌血症といって、全身に口腔の菌がまわることがあるので注意が必要です。
お口の中の細菌の一種は、特有のタンパク分解毒素を持っており、脳内まで侵入できる可能性についても示唆した文献があります。
また、歯周病によって歯を失って、ブリッジや義歯などの装置で歯がないところを補った場合、その後の歯垢が付きやすくなることによって残った歯が歯周病になうリスクが高くなることがあります。
さらに、生活している歯まるでひとつひとつ臓器のように機能しており、歯の周りには噛んだ時の感覚を伝える歯根膜という組織があります。
歯根膜という組織が圧を感知して、硬いものを噛んでいるか軟らかいものを噛んでいるかなどの刺激を脳に伝えているのです。
歯を失うと歯根膜という組織も同時に失うため、脳へ伝達される刺激も減少します。
歯周病の治療ってどうやるの?
そこで、当院における歯周病の治療のおおまかな手順についてまとめた動画を作りました。
お手すきの際にみていただければ幸いです。
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