新型コロナウィルスのことがあり歯医者に行くべきか迷う。オンライン診療を使ったご相談について。
オンラインを使った歯医者の相談について
東京都港区新橋にあるヘルシーライフデンタルクリニックのブログです。
当院の理念の中には、遠隔診療・オンライン診療・訪問診療という手段を伝っても、患者様の健康寿命延伸や健康維持・増進に働きかけることを掲げている項目があります。
健康維持や増進をするためには、「行動変容」といって、人それぞれが行動を変えなければならないこともあります。
たとえば、認知機能が衰えてきて、認知症になったとしても脳の機能の中で最後まで衰えない行動は「習慣」であるともいわれています。
ご自身の習慣が、がんや認知症や高血圧症や糖尿病などのリスクを上げてしまうベクトルに向いていたら、その習慣は頭がボケてしまっても残るということです。
習慣を変えるためには「知識」や「選択する意思」などが必要ですが、そのお手伝いは、オンライン診療・遠隔診療でもできることは多いと考えています。
昨今、新型コロナウィルス感染症の影響が各方面に大きく出ておりますが、その影響の一つが、ソーシャルディスタンスという概念ですよね。
人と人の距離が2メートル以上離れている方が望ましい世の中になるだなんて誰が予想できたでしょうか。
歯科治療の場合は、ソーシャルディスタンスを保ったまま診療を行うことは現状難しく、お口の中で非常に細かい作業を行います。
現状、日本において、患者さんにコロナウィルスを感染させた例の報告はなく、どちらかというと歯科医療従事者側のリスクに焦点が当てられており、患者様については待合室内でのソーシャルディスタンスや交通機関などを利用して移動する際のリスクに留意していただければ比較的安全であると考えます。
当院では、歯科診療は、患者様の体の慢性炎症や毒素などを取り除くことが大切であると考えています。(慢性炎症や毒素についてはその他のブログを参照)
長く健康な身体を保っていただくためにはお口が正常に機能していることが望ましいですよね。
よく、最近オンライン診療でご相談いただく内容が、「痛みは現状ないので歯科の受診は遅らせようと思っている」というご相談です。
確かに、5月中は内服薬や含嗽(当院だとネオステリングリーンやアズレンスルホン酸ナトリウムなどの含嗽剤や塩と水を電気分解させた電解機能水であるPOICウォーター)で様子を見る患者様もいらっしゃいます。
しかしながら、「沈黙の臓器」といわれる肝臓や膵臓などの臓器もありますが、お口の中もある程度鈍感につくられています。
おそらく、お口の中は食事の際には100℃に近い熱いものも入りますし0℃に近い冷たいものも入ります。
多少火傷していたとしても、「食べる」という行為は、生命維持に欠かせない行為です。
人が生命活動を維持するために、ある程度お口の中は鈍感に作られている可能性があります。
痛みについても、緊急時には体に伝えてくれますが、慢性期はほとんどわかりません。
特に、歯の神経を取ってある部分については特に注意が必要です。
痛みがでることは滅多にありませんが、歯の根の周りに炎症があることは少なくありません。
歯の周りにいわゆる「お口の中の悪玉菌」が多い状態で放置することはおすすめできません。
未知のウィルスである、新型コロナウィルスに対して対抗するためには、免疫のバランスを乱さないことが重要だからです。
ワクチンや新薬が世に出回るまでは、どの程度の期間を要するか不明です。
現状試用されている薬剤も、ウィルスの増殖を抑える働きをするようですが、結局のところ体内のウィルスを撲滅するわけではないので、最後にウィルスとバランスを取り生命を維持するのはご自身の体です。
新型コロナウィルス感染症によって、ウィルス性の肺炎が起こることが知られていますが、その後の感染症が重症化している方の場合、お口の中の清潔度が関与している可能性が指摘されています。
なぜなら、ウィルス性の肺炎(ウィルスが原因)から細菌性の肺炎(お口の中などご自身の体の中の細菌が原因)に移行し、人々の体を傷つけ死に追いやってしまっている可能性が指摘されているからです。
また、唾液腺の機能・唾液の分泌量にも留意するべきである可能性が出てきています。
ネイチャーという科学論文に投稿された内容ですが、新型コロナウィルス感染症の成立に、唾液腺や唾液の導管粘膜が侵入経路である可能性が出てきました。
当院では唾液検査を行っていますが、ストレスや炎症の影響によって、唾液に炎症のマーカーが上がってきていたり、唾液の機能が落ちている方が相当数いらっしゃいます。
唾液の流量が少なかったり、唾液の流れが滞っていると、唾液腺の導管内を唾液が逆流することもあります。
そうなると細菌を吸い込んで炎症が起きたり、唾液が貯溜しているので唾液内のミネラルが石を作り「唾石」という状態になることもあります。
新型コロナウィルスが唾液腺の導管内に入ってしまうと、導管の粘膜細胞からウィルスが侵入してしまう可能性も十分に考えられます。
唾液腺の機能を正常に保っていることが大事なのですが、当院調べでは現代人が現代社会で生活している以上、唾液腺の機能の低下がみられる方が多いのではないかと考えています。
ヘルシーライフデンタルクリニックのyoutubeチャンネルにも、「サプリメントを服用される方へ」と題して動画を公開していますが、その内容は唾液線の機能向上にもお勧めできますのでよかったら取り入れてみて下さい。
末筆になりますが、ウィルスはもともと、人間よりも先に地球上に存在していたという説もあります。
また、ウィルスはDNAもしくはRNAにカプシドというタンパクの殻をまとって存在しているといわれていますが、動植物の存在がなければ増殖できません。
新型とはいえ、今後の未来を長く見据えると、新型のウィルスが出るたびに人間が負けていたのではたまらないですよね。
免疫機能の維持、健康維持を真剣に考え、地球環境・体内環境などに目を向ける良いチャンスととらえて、ウィルスとうまく共生していく道を見いだせたらよいなと思います。